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えるまろぐ

風車めぐり時々レビュー

【風車めぐり】 第24弾 : 御前崎風力発電所

風車めぐり

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
どこか普段と違う不思議な雰囲気でいて、風が気持ち良い高台にあることの多い風力発電所
そんな風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第24弾は、静岡県御前崎市にある、御前崎風力発電所

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風力発電所データ】
名前  : 御前崎風力発電所
場所  : 静岡県御前崎市
規模  : 22MW (2MW x 11)
風車数 : 11基
見学設備: あり
駐車場 : あり
接近  : 可能
その他 : 公園

【風車データ】
メーカー : 富士重工業株式会社 / 日立製作所
風車型式 : SUBARU 80/2.0
単基出力 : 2MW
タワー高 : 80m
ローター径: 80m
増速機  : あり

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【アクセス】
道路状況 : 舗装路 / 未舗装路(一部悪路)

地図の中心付近は、簡単な公園と駐車場の整備されている風車の位置を示しています。

静岡県御前崎市を走る国道150号線にある、道の駅風のマルシェ御前崎から西のあたりに風車群がひろがっています。
地図に示した風車までは道が複雑なので、地図を参考にしてください。
また、地図に示した風車までは舗装路でいけますが、風車付近を移動する道路は凸凹の激しい未舗装路もあります。

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この風力発電所の風車の特徴はなんといってもダウンウィンド型であるということです。
比較的多くの風車が採用しているアップウィンド型は、ブレード面が風上を向き、ナセルが風下側にきますが、このダウンウィンド型の風車はブレード面が風下を向き、ナセルが風上を向きます。
これによるメリットは、ヨーコントロール(風車の向きの調整)が容易であることで、風に吹かれるがままに風車が向きを変えようとするので、ヨー調整機構が不要または少ない力で制御できます。
また、風車のブレード面は、タワーとの干渉を防ぐために下側をタワーから離して、傾けて取り付けられているのが一般的ですが、ダウンウィンド型の場合は風向きに対してブレード面が少し下を向くので、下からの吹きあげる風に対して発電効率がいい特徴があります。
逆にデメリットとして、風上側にナセルやタワーがきてしまうので、風の流れが乱され、発電効率の低下や騒音の原因になることがあるようです。

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静岡県の国道150号線を東へ向かって走っていると、たくさんの風車がみられます。
その中でも御前崎市にのあたりで、突然風車の向きが180度違うものがあるのに気づいた方はほとんどおられないと思います。
隣の遠州掛川風力発電所の風車はアップウィンド型、菊川を挟んで御前崎風力発電所の風車はダウンウィンド型となるので、風車の見かけ上の向きが180度逆になります。
なんとも不思議な光景ですが、これが風車の違いです。
風車の製造はこれまためずらしい、富士重工業株式会社と日立製作所の共同製造。風車名や銘板にはSUBARUの文字が入っていました。
この風車は運転風速が4mからで、この日は停止していました。
隣の遠州掛川風力発電所の風車は回転していた(おそらく発電はしていない状態)ので、起動風速は少し高めのようです。
この日の竜洋しおさい風力発電所風速計で3.5mと出ていたので微妙な差で止まっていたのでしょうか。
停止中も頻繁にヨーコントロールをしているアップウィンド型の風車に対して、ダウンウィンド型のこちらの風車は各機が微妙にバラバラの方向を向いていたのが面白かったです。これもダウンウィンド型の特徴でしょう。

すぐ隣同士の風力発電所で向きの違う風車が並んでおり、同時に見れる面白い風力発電所でした。


*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。