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風車めぐり時々レビュー

【風車めぐり】 第54弾 : 波崎風力発電所

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第54弾は、茨城県神栖市の波崎風力発電所

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風力発電所データ】
名前  : 波崎風力発電所
場所  : 茨城県神栖市
規模  : 1.2MW (0.6MW x 2)
風車数 : 2基
営業開始: 1998年12月
見学設備: あり
駐車場 : あり (波崎シーサイドパーク)
接近  : 可
その他 : 展望台 (波崎シーサイドパーク)

【風車データ】
メーカー : NEG Micon(NEG ミーコン) (デンマーク)
風車型式 : NM600/48
単基出力 : 0.6MW
タワー高 : 46m
ローター径: 48m
受風方式 : アップウィンド
増速機  : あり

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【アクセス】
道路状況 : 舗装路

地図の中心付近は、波崎シーサイドパークを示しています。
衛星画像に切り替えたり、ズームアウトしたりするとわかりやすいです。

第53弾で紹介した波崎ウインドファームから海沿いの道を南下すると、波崎シーサイドパークという小さな展望台付きの駐車場があります。
その両側に赤色のかなり古い風車が建てられています。
シーサイドパークの手前には、施設利用者以外立ち入り禁止の看板が立っていますが、シーサイドパークの利用者は入ることができます。
また、波崎漁港方面から北進してアクセスする場合には、波崎シーサイドキャンプ場付近が通行止めとなっているため、県道117号線を利用して迂回し、北側からアクセスする必要があります。

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このサイトの風車はこちらも当ブログでは初めて紹介する、デンマークのNEG Miconというメーカーの風車が使われています。
非常に古い風車で、ピッチ制御も持たず、出力調整はストール制御(ブレードの形状を利用して一定以上の風速で揚力を失わせることによる失速制御)にて行われています。
詳しくはこちらが参考になります。
中国電力/企業・IR・採用情報/技術研究・経済研究・知的財産/刊行物のご案内/エネルギア総研レビュー/第5号(2006年9月)/技術用語解説: 風力発電における運転制御方法(ピッチ制御・ストール制御)
運用開始は1998年で、ほぼ20年選手。
全体的にひどく錆びており、そろそろ限界かという印象を受けますが、今でも元気に回っており、現役。
まず見かけないユニークなくたびれた塗装や、全体的に古いオーラが風力発電の歴史を物語っています。
他では見ないような派手な塗装になっていますが、現地の看板によると、航空法に基づいて定められた塗装とのこと。
隣では最近良く見かける、日立/スバルのダウンウィンド方式の風車が建設されていました。波崎風力発電所のリプレース工事との看板が掲げられていたため、完成次第この風車は撤去されてしまうのでしょうか。
なんにせよ、現役のうちに見ておきたい貴重な風車です。

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アルバム: [波崎風力発電所]
波崎風力発電所

*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。
・当ブログは風力発電の是非について問うものではありませんし、特定の意見もありません。そのような観点からのコメント等は受け付けておりません。