えるまろぐ

風車めぐり時々レビュー

受験用の電鍵

前回、大変恥ずかしい第一級総合無線通信士の受験記を書きました。

ここまできたらもうとるしかない!ということで、電気通信術の試験練習と、受験のためにとりあえず電鍵を買いました。

実は、令和2年9月期の試験の受験を決めたときに、練習用の電鍵、ハイモンド TC-701を購入していました。

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電鍵にブザーがつながっていて、叩くと鳴る単純なものですが、ちゃんと老舗電鍵メーカー、ハイモンド製。
後にちゃんとした電鍵を買ってわかったのですが、樹脂部分は部品が共通でマジなやつでした...。

ただしこの電鍵、袋ナットの頭をボルトのおしりで叩く簡易な構造なため、接触が悪く、時々上手く鳴りません。
この練習用電鍵を購入した時点では、その程度の接触不良でどうこうという腕前じゃなかったので、ちまちま練習していました。

そして、第一級総合無線通信士の試験を受けてみて。
これは、ちゃんとした、当日試験会場に持ち込めるような電鍵がいるぞ.....と思い知らされたため、買い直しました。

ただ、私は受験記にも書いたように、今の所アマチュア業務で電信もしていないし、新品の高級品を買っても仕方がない、と思ったので、いいものの中古品を探しました。
そして、買ったのがこれ。

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HI-MOUND HK-808。
調べてみたら、縦振り電鍵ならこれ! みたいな感じで出てきたので......(安直
防衛庁に制式採用されていた(らしい?)ものの後継品のようで、なんだかそそられました。

流石に新品で買うとすごいお値段がするので、中古品を探しました。
ネットで買ったので心配でしたが、状態もよく、一度ばらして清掃したら、きれいになりました。

事前に調べて知った、壊れやすいという支点軸受カバーは、やはり割れかかっていたので、メーカーに問い合わせて新品を購入し補修しました。

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ご存知の通りレビューできるような輩ではないのでレビューは割愛しますが、素人でもわかる、精密さ......。
これが本物の電鍵か。

さて、なぜこのご時世にエレキーにしなかったかという話ですが。
前述の通り、アマチュア業務で今の所使用する予定がなく、そもそもパドル操作も知らない。
それに、あくまで業務目的の資格受験なので、まずは電信の基礎を覚えようと。
ただしこれはとんでもない遠回りかもしれません。
自分でも薄々感じているのですが、この道で決めたのでしばらく進んでみようと思います。
だめだったら、次回の試験時にわかりますね。

【受験記】モールス符号を覚えないまま挑む第一級総合無線通信士

モールス符号を覚えないまま、第一級総合無線通信士の試験に挑むことになってしまったので、半分笑い話的な受験記を書いておくことにします。

・資格を受験するため

以前にも、航空無線通信士の電気通信術の試験はこうだったよ、という記事を書きました。
その後、いろいろ頑張った結果、第一級陸上無線技術士という資格を取ることができたのです。
簡単にいうと、無線系の資格は、大きく分けて2系統あります。
片方が、技術系の資格。もう一つは、技能系(通信操作)の資格です。
その、技術系の資格の最高峰の資格が、第一級陸上無線技術士
そうなると、取りたくなります、技能系の最高峰。
もう一つは、仕事的な理由です。

というわけで、令和2年度9月期の第一級総合無線通信士の試験を受けてみたわけです。が。
第一級総合無線通信士は、第一級陸上無線技術士を持っていると、技術系の科目は免除になります。
残るは、法規、英語、地理、電気通信術。
法規、英語、地理は選択記述式試験なので、勉強あるのみ。
地理の勉強は少し楽しかったです。
日本及び世界中の港の場所や、航路、無線設備のある場所などについて覚えます。

問題は、電気通信術。
問題が、電気通信術の時点で前途多難な予感しかしませんが。

というのも、この、第一級総合無線通信士は、大抵の場合、通信士としてある程度経験を積んだ人が受けることが多いので、「電信なんて全く初めて!」みたいな人が受けることはあまりないんじゃないでしょうか。
かくいう私は、全くの初めて。電鍵をまともに叩いたことすらありません。
第二級アマチュア無線技士の資格はあるのですが、モールス電信のできる無線機を持っておらず、経験ゼロ。
ということで、この記事は、全くの電信初心者が受験に挑戦するのを生暖かい目で見守る企画としてお楽しみください。

・第一級総合無線通信士の電気通信術試験について

それで、初めての電気通信術の試験の結果はどうだったんだというところですよね。
実は合格発表はまだなのですが、0点なのはわかっています。
電気通信術の試験は、減点法で採点されるのですが、モールス電信に関しては、減点法で全科目-100点満点という最高の不名誉をいただきました。
その場で採点されるので、確定ではないにしろほぼわかります。
ありがとうございました。

まず、第一級総合無線通信士の電気通信術の試験がどのように行われるか、実際に受けてみたので紹介します。
電気通信術といっても、いろいろな試験があります。
内容としては次のとおり。試験順に記載します。
・モールス電信 受信 【和文普通語】
・モールス電信 受信 【欧文暗語】
・モールス電信 受信 【欧文普通語】
・電話 受信 【欧文】
・直接印刷電信
・モールス電信 送信 【和文普通語】
・モールス電信 送信 【欧文暗語】
・モールス電信 送信 【欧文普通語】
・電話 送信 【欧文】

こんなにあるんです。もりだくさん。
一つずつどんな試験だったか書いておきます。

・モールス電信 受信 【和文普通語】

CDプレイヤーで流される和文のモールス信号を聞き取り、紙に書く試験です。
普通語というのは、読めば日本語として理解できる普通の文章ということです。
> 欧文ででてくる暗語というのは、流れてくるのはアルファベットですが、文章になっていなく、暗号のような形になっているものです。
電報形式で流れてきます。
発信者、時間、宛先、などなど、そういうのも決められた形式で順次聞こえてくるわけです。
つまり、電報がどういう順番でどういう内容が送られてくるか、知っていないとだめなわけです。
例えば、発信者の前には、「発信者はこれです」みたいな、特定の記号が聞こえてきます。
それを知っていないといけないわけ。
他にも、改ページなどの符号もあります。
送信受信とも、和文の試験に暗語はありません。

私はどうだったか。
全く聞き取れませんでした。
というのも、「言い訳をすると」試験勉強が思ったよりはかどらず、和文の符号を覚えるまで至りませんでした。
電報形式もまだ覚えていません。
ということで、無限に流れてくる「ツー」と「ト」を、右の耳から左の耳へ見送って、終了です。
受験者が4人しかいなかったので、試験用紙は試験官が手厚く回収に来てくださいましたが、真っ白な試験用紙を渡すのは少々恥ずかしかったです。

・モールス電信 受信 【欧文暗語】

同じく、聞いて書き取る試験。
これも、欧文の電報形式が決まっているので、それを知っていないといけません。
暗語なので、ランダムなアルファベットが5文字ずつ送られてきます。
ランダムな文字列なので、聞き逃しても推測することはできません。
ただ、私にとってはこちらのほうが簡単に感じます。理由は後述します。

アルファベットのモールス符号は、一通りは覚えたのですが、一つ一つはわかっていても、連続で流れてくる符号を次々と処理できるほど一瞬で出てくるレベルまで覚えていません。
覚えるというよりも、言語の一部のように理解する必要がありそうです。
「(音)ツートツート」→「ー・ー・」→「これはたしか、Cだ!」
なんてやってたらおそすぎるわけです。
その間に次の符号がもう来ています。
というわけで、こちらもほとんど白紙。終了です。

・モールス電信 受信 【欧文普通語】

更に同じく、聞いて書き取る試験。
普通語なので、本文は英語の文章になっています。
暗語より、少し速く送信されます。
電報形式は、暗語と同じ。

暗語ができなかったのに、それより速い勢いで流れてくる符号に勝てる訳ありません。
終了です。

・電話 受信 【欧文】

通話表に基づいてアルファベットが送られてくるので、書き取る試験です。
以前のブログに書いた、航空無線通信士とほとんど同じでした。
【受験記】航空無線通信士 電気通信術とは - えるまろぐ


さて、なんで欧文普通語の受信より、欧文暗語の受信のほうが簡単に感じるのか。
理由は、欧文普通語は、文章になっているから、です。
暗語の場合は、読んでも何のことなのかわからないので、受信した文字を書く「マシン」になりきれます。
しかし、普通語の場合は受信した文字が文章になるので、無意識のうちに単語や文章として読んでしまいます。
その間にも次の文字は次々流れてくるので、意識が単語や文章の方に散っている間に、次の文字が来てしまい、聞き取れない、の悪循環に陥ります。
いかに邪念を捨てて、流れてきた文字を書き取るマシンになりきるか。これには特訓が必要そうです。

・直接印刷電信

なんじゃこれ?っていう名前ですが、言ってしまえば、タイピングの試験です。
試験用のパソコンが置いてあり、専用のソフトが起動しています。
パソコンのとなりに、小さなキャンバスが置いてあり、お手紙が書かれたフリップが置かれています。
それをパソコンで打ち込む試験です。
タイプミスは減点にはなりません。
タイプミスをすると、エラー音が鳴って、次の文字に進めない親切設計。
全部打ち終わってからチェックする必要もありません。
時間内に、その文章を打ち込めばOK。
ただし、改行やスペースも全く同じ通りに打ち込まなければいけません。
改行やスペースは、専用の記号で記されています。

モールス電信 送信 と 電話 送信

先程受信の試験で聞き取ったような電報を、今度は自分で送信します。
試験は試験官と1対1で。
机の上に、ヘッドフォン、モニター装置、録音装置、電鍵がおいてあり、それらを使います。
このときは、カツミのEKM-2Bが接続されていました。
私は電信のできる無線機を持っていないため、サイドトーンとかで練習ができません。
後で練習用にEKM-2Bを買おうと思って探しましたが、もう絶版で中古でもなかなか手に入りそうにないです。
電鍵はメーカーはわかりませんでしたが、年季の入った縦振り電鍵がおいてありました。
電鍵は自分のものを持ち込んでもよく、エレキーも使用可能です。
ただし、自分で動作するように接続しないといけません。
他の受験者の方は、全員自分の電鍵を持ってきておられました。
2人はエレキー、もう1人の方は縦振り電鍵を持ち込んでおられましたが、「前回はエレキーで受験した」的なことをおっしゃっていたので、主流はエレキーなんでしょうか。
受験後に考えてみて思ったのですが、1総通の試験は符号の速さがとても速いので、慣れた電鍵じゃないと符号が乱れたりミスを誘発したりして、つらそうです。
次は私も練習に使った電鍵を持ち込めるようにしようと思います。ということで、この記事の執筆時点では電鍵を買っていますので、次の記事で紹介しようと思います。

私は電鍵など持っていなかったので、備え付けのものを使うことにしました。
以下、当日の様子。

試験官「では、電鍵を調節してください。発振器の音量等も調節してください。」
私 (調整方法知らない...) 「このままで大丈夫です。」
試験官「では、用意ができたら始めてください。はじめに、受験番号と氏名を打電してください。」
私 「......和文の符号は全く覚えていないので、打てません。」

まぁなんと恥ずかしい。
この資格を受けに来たのに名前すら打てないですって?
最初は電気通信術の試験は勉強が間に合わなかったので、欠席しようと思っていました。
しかし、私の場合、初日に電気通信術の試験があったため受験票を出さないといけないし、これを欠席して他の科目を受けても大丈夫なのかわからなかったのと、どんな試験なのかという経験のためにとりあえず受験はしようと思って来たのでした。

試験官「えっ。ちょっとまってて。」
試験官「この方、氏名が打電できないそうですが、どうしましょう。」
試験官2 「まぁ、しょうがないですね。そのまま行きましょう。」

試験官「では、そのまま行いますので。お願いします。」

お願いしますじゃないが......。
どうやら、試験時間の5分間は受験者のキー操作を録音しないといけない決まりのようです。

試験官「打てるところだけでも結構ですので、お願いします。」

さて、困りました。
打てるところと言われても、和文の符号なんて「ア」しか覚えていません。
録音が始まり、試験官も黙ってしまったので、まぁ、何でもいいやと思って、数字とアルファベットの符号はなんとか覚えていたので、おぼつかないキー操作で受験番号と氏名をアルファベットで打電しました。
その後は、本当に符号を覚えていなかったので、5分間沈黙。

......5分後。

試験官「時間です。まぁ、符号を覚えていないということなので、仕方ないですね。5分間何も送信しないということで、よろしいですか。」
私「はい」

よろしいですかと言われても、5分間何も送信しませんでした。
続いて、欧文暗語の試験。

試験官「こちらは、大丈夫ですかね。準備ができたらはじめてください。」

大丈夫ですかねと言われましたが、先程の電鍵操作みてたんでしょうか。明らかに大丈夫じゃありません。
受験番号氏名は、和文のときに1度だけ打てばよいようで、もう電報の送信をしていいと言われました。
アルファベットのモールス符号は覚えていましたが、電報形式を覚えていなかったので、無視して本文を打ちました。
半分も送信できないところで、時間いっぱい。
試験官に、「アルファベットの符号は一応覚えたんですね」みたいなありがたいお言葉をいただき、続いて欧文普通語の試験。
まぁ、いっしょですよね。電報形式覚えてないし、符号もすらすら出てくるレベルじゃないし。
ということで、試験官の採点用紙には、「-100」のありがたい数字。

続いて、電話の送信。
こちらは前述のとおり、航空無線通信士のときに受験して合格済なので、楽勝でした。

......


そして、電気通信術の試験が終わりました。
心はズタズタに切り裂かれました。

先に書いたように、受験人数は4名。モールス電信の送信試験のブースは3つあり、4人目の方はもうほかのブースで試験を始めていたため、試験官の方が少し試験について教えていただけました。
電報形式であること、電報特有の符号、改ページの仕方など。
あとは符号を覚えましょうねという優しいお言葉をいただき、丁寧にお礼を言って、その場を去りました。

翌日以降、法規、英語、地理の試験を受験し、試験はおしまい。

試験勉強はまずモールス電信を覚えるところからとりかかったのですが、試験が近づくにつれ、そう簡単に覚えられるものではないことに気が付きます。
こりゃいかんと思って、その他の科目の勉強に切り替えましたが、結構ギリギリでした。
合格発表はまだですが、記述式の試験は自己採点では合格点だったので、無事科目合格していれば、あとはモールス電信に取り組むのみです。

次から、奮闘記でも書いていきましょうか。

【風車めぐり】 第59弾 : 会津若松ウィンドファーム

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第59弾は、福島県会津若松市にある、会津若松ウィンドファーム。

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風力発電所データ】
名前  : 会津若松ウィンドファーム
場所  : 福島県会津若松市
規模  : 16MW (2MW x 8)
風車数 : 8基
営業開始: 2015年2月
見学設備: あり
駐車場 : あり
接近  : 不可
その他 : 案内看板、東屋

【風車データ】
メーカー : 日立製作所 (日本)
風車型式 : HTW2.0-80
単基出力 : 2MW
タワー高 : 78m
ローター径: 80m
受風方式 : ダウンウィンド
増速機  : あり

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【アクセス】
道路状況 : 舗装路

地図の中心付近は、駐車場付近を示しています。
衛星画像に切り替えたり、ズームアウトしたりするとわかりやすいです。

会津若松市街地から、県道325号線を進み、東鳳という宿の看板を頼りに県道374号線に入ります。
宿を通過してそのまま進むと、背あぶり山公園へたどり着きます。
この背あぶり山公園のレストハウスには、会津若松ウィンドファームの展示コーナーがあり、合わせて訪れることをおすすめします。
また、会津若松ウィンドファームの駐車場からは眺望があまりよくないですが、この背あぶり山公園付近からは風力発電所全景が見渡せるので合わせておすすめしておきます。
背あぶり山公園を過ぎてすこしゆくと、右手に風力発電所入口のフェンスが見えます。
その直前に駐車場、公園、東屋が整備されています。

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このサイトの風車は当ブログでは何度も紹介している、日立製作所富士重工業の共同開発のダウンウィンド型風車が使われていました。
このサイトでは、日立製作所のHTW2.0-80となっていました。
何度も見てきた風車ですが、他のサイトのものよりも風向調整時の騒音が大きかったのが印象的でした。
サイト内には入ることができず、入口ゲートの直前の公園から眺めることになります。
山の尾根伝いに建設されていますが、開けた場所ではないので、全体はなかなか見渡せません。
全体を見渡すには、前述の通り、すこし会津若松市街地寄りの、背あぶり山公園からの観察をおすすめします。
背あぶり山公園からは、第9弾で紹介した、郡山布引高原風力発電所もかすかに見えます。
なお、郡山布引高原風力発電所を紹介した2014年当時は、この風力発電所はまだ完成していませんでした。

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アルバム: [会津若松ウィンドファーム]
会津若松ウィンドファーム

*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。
・当ブログは風力発電の是非について問うものではありませんし、特定の意見もありません。そのような観点からのコメント等は受け付けておりません。

【風車めぐり】 第58弾 : 桧山高原風力発電所

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第58弾は、福島県田村市にある、桧山高原風力発電所

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風力発電所データ】
名前  : 桧山高原風力発電所
場所  : 福島県田村市川内村
規模  : 28MW (2MW x 14)
風車数 : 14基
営業開始: 2011年2月
見学設備: あり
駐車場 : あり
接近  : 可
その他 : 東屋

【風車データ】
メーカー : REpower (ドイツ)
風車型式 : MM82
単基出力 : 2MW
タワー高 : 69m
ローター径: 82m
受風方式 : アップウィンド
増速機  : あり

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【アクセス】
道路状況 : 未舗装路

地図の中心付近は、駐車場付近を示しています。
衛星画像に切り替えたり、ズームアウトしたりするとわかりやすいです。

福島県田村市川内村のにまたがる、県道112号線から、「←桧山高原」という看板または林道の案内看板を頼りに桧山高原方面へ進みます。
県道112号線を逸れてしばらくゆくと、三叉路に行き当たり、右手が会社の土地、「←桧山高原」という看板が現れるので、桧山高原方面へ進みます。
ここから先は未舗装路となります。乗用車でも通行可能ですが、車高が低い車は辛いかもしれません。
しばらくゆくと、池の畔にトイレや建物が現れます。どうやらキャンプ場になっているようでした。

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このサイトの風車は当ブログではおそらく初めて紹介する、ドイツのREpower社製、MM82という機種が使われていました。
ローター径は82m、出力2MWとという比較的大きい風車です。
特徴的だったのは、ナセルに一切加飾がないことです。発電所名や運営会社名、メーカーロゴすら入っていませんでした。
ナセルの形状が特徴的なREpowerの風車が、さらに真っ白で非常にかっこよく見えました。
サイト内には池があり、池の周りは散歩コースになっており、雰囲気は最高でした。
また池に映り込む風車もとてもきれいでした。
池の周りには東屋が2棟あり、特に池の南側にある東屋からの眺めは最高でした。
雰囲気、眺望ともに、これまでに訪れた風力発電所のなかで一番のお気に入りになりました。

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アルバム: [桧山高原風力発電所]
桧山高原風力発電所

*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。
・当ブログは風力発電の是非について問うものではありませんし、特定の意見もありません。そのような観点からのコメント等は受け付けておりません。

【風車めぐり】 第57弾 : 滝根小白井ウインドファーム

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第57弾は、福島県田村市いわき市にまたがる、滝根小白井ウインドファーム (たきねおじろい)。

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風力発電所データ】
名前  : 滝根小白井ウインドファーム
場所  : 福島県田村市いわき市
規模  : 46MW (2MW x 23)
風車数 : 23基
営業開始: 2010年12月
見学設備: あり
駐車場 : あり
接近  : 可
その他 : 案内看板、東屋

【風車データ】
メーカー : Vestas (デンマーク)
風車型式 : V80-2.0
単基出力 : 2MW
タワー高 : 78m
ローター径: 80m
受風方式 : アップウィンド
増速機  : あり

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【アクセス】
道路状況 : 舗装路/案内看板より先未舗装路

地図の中心付近は、滝根小白井ウインドファームを示しています。
衛星画像に切り替えたり、ズームアウトしたりするとわかりやすいです。

福島県いわき市の、小野町、田村市川内村の隣接するあたりにある、いわき市立小白井中学校の東側を通る、県道36号線を北上すると、三叉路にいきつき、「ユーラス滝根小白井ウインドファーム 入口」の看板があるので、看板に従って山を上っていきます。
山を上っていくと丁字路にぶつかり、左手が砂利駐車場、右手がウインドファームの社屋となっています。
社屋の前には案内看板があり、公式にそれより奥の管理道も入ることが許されています。
また、社屋の前を通って行く管理道の崎には、大変長めの良い駐車場と東屋が整備されていますので、見学にうってつけです。
ただし、東屋までの管理道は舗装されていないので注意が必要です。といっても、よほど車高の低い車でなければ十分に走行可能です。

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このサイトの風車は当ブロクでも何度か紹介している、VestasのV80-2.0が使われていました。
公式に型名が乗っていないので推測ですが、ローター径と発電容量、ナセルの形からしておそらくこのモデルだと思われます。
この風力発電所は見学用には非常によく整備されていて、大変眺めの良い高原エリアに東屋まで整備されており、気持ちの良い場所でした。
東屋の前には駐車場も整備されているので、車を止めて少し散歩してみたり、東屋で涼むのもよいでしょう。
風車の数も多く、見ごたえも十分でした。

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アルバム: [滝根小白井ウインドファーム]
滝根小白井ウインドファーム

*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。
・当ブログは風力発電の是非について問うものではありませんし、特定の意見もありません。そのような観点からのコメント等は受け付けておりません。

【風車めぐり】 第56弾 : 鹿島港深芝風力発電所

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第56弾は、茨城県鹿島市鹿島港深芝風力発電所

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風力発電所データ】
名前  : 鹿島港深芝風力発電所
場所  : 茨城県鹿島市
規模  : 5.2MW (5.2MW x 1)
風車数 : 1基
営業開始: 2015年9月
見学設備: なし
駐車場 : なし
接近  : 不可
その他 : なし

【風車データ】
メーカー : 日立製作所 (日本)
風車型式 : HTW5.2-136
単基出力 : 5.2MW
タワー高 : 90m
ローター径: 136m
受風方式 : ダウンウィンド
増速機  : あり

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【アクセス】
道路状況 : 舗装路

地図の中心付近は、鹿島港深芝風力発電所を示しています。
衛星画像に切り替えたり、ズームアウトしたりするとわかりやすいです。

鹿島港の工場地帯内を走る県道117号線をたどっていくと、鹿島港の埠頭に出ますが、その手前あたりに1基だけものすごく巨大な風車が立っています。
そこが鹿島港深芝風力発電所です。
工場地帯内で入るのに少々躊躇しますが、一般道路のため一般車両も立ち入ることができます。
風車の建設されている敷地内には立ち入ることはできませんが、道路や周辺からでも十分に見ることができます。

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このサイトの風車はこれまでに紹介したものの中で最も大きい、単機で5.2MWを誇る巨大な風車です。
建設当初は、ローター径が126mで、5MWの発電容量だったようですが、途中でブレードが変更になり、大きくなったようです。
写真で見て分かる通り、変わった基礎構造をしていますが、これはこの風車が洋上風力発電用に開発された風車で、陸上で実証試験を行っているためです。
洋上風力発電用の風車の基礎部分をまじまじと見ることはめったにできないので、大きさ、構造ともに貴重な風車です。
なお、こう見えてダウンウィンド型の風車です。
あまりのローター径の大きさに、ブレードが最下部まで来たときの地面との距離感には驚きました。

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アルバム: [鹿島港深芝風力発電所]
鹿島港深芝風力発電所

*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。
・当ブログは風力発電の是非について問うものではありませんし、特定の意見もありません。そのような観点からのコメント等は受け付けておりません。

【風車めぐり】 第55弾 : ウインド・パワーかみす(第1・第2)洋上風力発電所

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第55弾は、茨城県神栖市のウインド・パワーかみす(第1・第2)洋上風力発電所
2か所まとめてお届けします。

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風力発電所データ】
名前  : ウインド・パワーかみす第1洋上風力発電所
場所  : 茨城県神栖市
規模  : 14MW (2MW x 7)
風車数 : 7基
営業開始: 2010年7月
見学設備: なし
駐車場 : なし
接近  : 可 (真下は不可)
その他 : なし

名前  : ウインド・パワーかみす第2洋上風力発電所
場所  : 茨城県神栖市
規模  : 16MW (2MW x 8)
風車数 : 8基
営業開始: 2013年3月
見学設備: なし
駐車場 : なし
接近  : 可 (真下は不可)
その他 : なし

【風車データ】
メーカー : 富士重工業株式会社 (日本)
風車型式 : SUBARU 80/2.0
単基出力 : 2MW
タワー高 : 60m
ローター径: 80m
受風方式 : ダウンウィンド
増速機  : あり

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【アクセス】
道路状況 : 舗装路

地図の中心付近は、ウインド・パワーかみす第1洋上風力発電所付近を示しています。
衛星画像に切り替えたり、ズームアウトしたりするとわかりやすいです。

鹿島港の南側、神栖市側の海沿いに並ぶのが、ウインド・パワーかみす(第1・第2)洋上風力発電所です。
ちょうど工業地帯の海側にあります。
風車沿いには一般車両も通れる道路が整備されており、路肩が広く設けられているので、風車の見学も自由にできます。
南側の7基が第1、北側の8基が第2洋上風力発電所となっています。

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このサイトの風車は最近大変良くみかける日本製のダウンウィンド型風車、SUBARU 80/2.0が使われています。
以前も紹介したとおり、この風車は富士重工業日立製作所の共同開発風車ですが、この風力発電所ではSUBARUのロゴ入りで、型式 SUBARU80/2.0が使われているようです。
その名の通り、洋上風力発電所で、護岸から40-50m程度の海上に風車が建設されています。
変電設備は護岸側につくられており、風車までは作業通路兼配線ルートの歩道がかけられていました。
護岸には上がることはできませんが、第1洋上風力発電所の更に南側にある防波堤からの長めは大変よいものでした。

風力発電所としては、第1、第2と合わせて海沿いに一列に並ぶさまは圧巻で、普段はあまりない、道路沿いの近いところに並んで建てられているため、その大きさを一層感じることができました。
第2側の1本は海沿いではなくて内陸部に建設されていました。

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アルバム: [ウインド・パワーかみす(第1・第2)洋上風力発電所]
ウィンド・パワーかみす第1・第2洋上風力発電所

*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。
・当ブログは風力発電の是非について問うものではありませんし、特定の意見もありません。そのような観点からのコメント等は受け付けておりません。