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【ドイツ旅行記】#0.1 旅のしたく「ドイツ語」

1年前にドイツ旅行をした。
その旅行の前に、準備したことの一つ。

・ドイツ語

私が思うに、旅の醍醐味はコミュニケーションをとってこそだ。
現地でほんの少し言葉が交わせるのと、まったく交わせないのでは、旅の満足度が全く違う。
そんなことをいつかの海外渡航で身にしみるほど感じていたので、今回は覚えられるだけドイツ語を詰め込んで行った。
といっても、日常会話で、最低限必要なものに絞った。
とっさをついて出てくる母国語外の言葉なんて、せいぜい覚えたものの20%が限度だ。
それに、こちらはバリバリの日本人。明らかに現地民でない人間が、不安そうな顔で現れたのに、流暢な現地語で問いかける人間など居るまい。
自分の立場に立ってみれば、わかる。
でも、こちらから少し歩み寄ってみれば、怖い顔のドイツ人もかわいくみえるようになる。
そのための、ほんの少しのドイツ語。
幸いに、このご時世、YouTubeを検索すれば、ドイツ語日常会話を紹介するチャンネルはたくさん出てくる。
その中でも、現地の文化や特産物に触れながら紹介してくれるチャンネルを見たりして、覚えた。
さて、旅から帰ってきたあとにこれを書いているので、実際に役に立ったものをいくつか紹介してみる。

Guten Tag! 「こんにちは」

これは必須。ドイツ人は、挨拶を重んじると事前に知ったが、これはそのとおりだった。
挨拶をするしないで、表情が全然違った。
というのも、今回の旅行はツアーだったので、参加者の殆どは挨拶すらできない/しなかった。
そんな中で、自分は少しでもとおぼえていったのだが、対応してくれる現地人の表情がまるで違ったのだ。
空港の超ぶっきらぼうな美人の審査官がニコッとしてくれたので、覚えていって良かったドイツ語である。

Hallo! 「ハロー!」

実は、上記のGuten Tagより必須である。
Guten Tag! なんてとっさに出てこないし、話しかけられるときもこちらのほうが圧倒的に多い。
お買い物でレジにたどり着いたら、とりあえずこれを言おう。
発音は、英語のHelloとは違い、もっとかわいいかんじ。はろぉー!

Grüß Gott! 「こんにちは」

南部の挨拶らしい。使わないと思ったが、意外とこれで話しかけられた。
とっさに使えなかったので、Hallo!で返したりしていた。

Danke 「ありがとう」

これが使えないと終了である。必須。
だいたい、"Bitte!" と返ってくる。
逆に、"Danke"と言われたら、"Bitte!"と返す。
"Danke!" "Bitte."の超短いやり取りが、超気持ちいい。

Entschuldigung 「すみません。」「ごめんなさい。」

道を開けてほしいときに使った。
または、死角からやってきたドイツ人に言われた。道を開けてあげよう。
"Schuldigung" だけバージョンもあった。そういう使い方もするのかな。

Shönen Tag noch! 「よい1日を」

お会計後とかに使った。別れ際のあいさつ。これ大事。現地民が一気ににこやかになった。
派生で、Shönen Abend noch!「よい夜を」, "Schönes Wochenende!" 「よい週末を」なども。
週末はうれしい。

Danke, Ihnen auch! 「ありがとう。あなたもね。」

上の、Shönen Tag noch! を先に言われたときの返し。これも大事だった。
使ったとき、おそらく、返ってこないと思いつつも声をかけてくれたんだけど、帰ってきた! みたいな、キラキラを見た。

Frohe Weihnachten! 「メリークリスマス!」

クリスマスの時期だったので、まちなかの至る場所でこの文字を見かけた。
メリークリスマス!って意味なんだな、と思うと、一気にドイツのクリスマスが流れ込んできた。
会話ではほとんど使ってない。

Mit Karte, bitte. 「カードでお願いします。」

挨拶を除いて、いちばん使ったドイツ語。
これから旅行に行くなら、必ず覚えておくべき。
無言でカードを差し出しても、察してくれるので大抵はなんとかなるが、これを言う言わないではお会計の雰囲気がまるで違った。
ドイツのクレジットカード決済普及率は、PayPayなどを除いて考えると、日本と同等かそれ以上。
コンタクトレス決済については、日本以上。
ドイツでコンタクトレス決済を利用する場合も、"Mit Karte, bitte!"でいい。
わざわざコンタクトロス決済で、などと言わなくても、端末は自動で待ち受けている物がほとんど。
最初のうちはわざわざコンタクトロス決済で、と言っていたのだが、怪訝そうな顔をされて、さっさとやれ、みたいな雰囲気になる。

Ich hätte gerne ~ bitte. 「~をください。」

注文のときのドイツ語。
メニューを指差して目で訴えかけるなんて、つまんない。
この言葉を使って注文したときは、現地民も、よしきた! みたいな感じになって幸せ。

Wunderbar! 「最高!」

美味しかったですか? と聞かれたときの返し。
美味しかったですか?は "Hat es dir gut geschmect?" だが、ほぼ聞き取れない。
ドイツでは食事中など、ふとしたタイミングで店員がやってきてこれを聞かれるときがある。
言葉が通じない民とひと目でわかるのであまり話しかけられないと思ったが、数回あった。
それっぽいこと聞かれたなと思ったので、ばんだばー!と言ってみたら、すっごい嬉しそうに去っていったので、成功である。

ohne Kohlensäure / Still 「炭酸なし」

ドイツの水は基本は炭酸入り。
炭酸なしの水が欲しかったら、しゅてぃる! と言えばいい。
さっきの、"Ich hätte gerne ..."と、「水」である" Wassar"を覚えておけば、それっぽいことを言えると思う。
逆にドイツで炭酸入りの水を試してみたければ、"mit Kohlensäure"と唱えればよい。

Herren / Damen 「男 / 女」

トイレはだいじ。

Apfelshorle 「アプフェルショーレ」

りんごの炭酸ジュース。国民的飲料らしい。美味しいので頼んでみて。

Darf es noch etwas sein? 「他には?」

ドイツ人店員の口癖。特に対面カウンタ。
"Nein, danke." 「いいえ、ありがとう」と返せばお買い物終了。


他にも小難しいことを覚えていったが、実際使ったのはこのくらい。
たったこれだけでも、旅の品質が急上昇なので、現地言語を覚えていくことは、おすすめ。とても。