えるまろぐ

風車めぐり時々レビュー

ジェネレーター交換をする Coleman Northstar 2000 ガソリンランタン

大型連休に入り、キャンプをされる方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
キャンプの必須アイテムの一つに、ライティングツール、つまりは照明器具があります。
数あるキャンプ用照明の中でも明るさを誇る、Colemanのガソリンランタン、Nothstar 2000のメンテナンスについて書いてみます。

Untitled

ColemanのNorthstar 2000は1996年に発売され、現在もColeman製ランタンの中で最大光量を誇るとともに、現行機種でもあるロングセラー商品。
私が使っているものも、今年で15年目。幾つか部品交換はしていますが、全く不具合なく使えています。

コールマン ランタン ノーススター2000ランタン 2000-750J

コールマン ランタン ノーススター2000ランタン 2000-750J

その幾つか交換した部品の中で、何度も交換している部品が、ジェネレータです。
ジェネレータはマントル(光っている部分)の横を通っている真鍮色のパイプで、この中でガソリンを気化させて先端のノズルから噴射する部品です。
ランタンの灯りが安定しなくなったり、最大火力にすると逆に暗くなったりといった現象が起こった場合、このジェネレータを交換するとよくなることがあります。
私のランタンも、すでに3-4回ほど交換しています。

Untitled

このNothstar2000ガソリンランタンは、ほとんどの部品が簡単に交換できる構造になっており、ジェネレータの交換もとても簡単です。
今回はちょうど交換作業を行ったので、方法をご紹介。

交換部品として用意したジェネレータは、Coleman [639B2992]。

Untitled

本来Northstar2000用の交換用ジェネレータ品番は[2000-589R]ですが、どこのお店に聞いても入荷未定との返事。
確たる情報が入手できませんでしたが、生産終了したとの噂が。
代わりに国内未発売の、灯油ランタン 639B用のジェネレータが使えるとの情報が。
確証がとれなかったので不安でしたが、購入してみました。
結果的には使えたのですが、[2000-589R]には付属しているジャムナットが付属していません。
ジャムナットはめったに壊れないので良いかと思いますが、万が一そこが壊れていた場合は[639B2992]では対応できません。

その他にマントルも破ってしまうので、用意しておく必要があります。

コールマン マントル(95型) 95-102J

コールマン マントル(95型) 95-102J

また、ランタンをメンテナンスするにあたって、専用工具であるColemanスーパーレンチを1つ持っておくと、どこでも簡単な修理ができて便利でしょう。

コールマン スーパーレンチ 149A9505

コールマン スーパーレンチ 149A9505


さて、交換手順に移ります。
バルブは全閉(消灯)の位置にしておきます。
安全のために燃料は抜き取ってから作業しましょう。
写真では忘れていますが、まずは感電を防ぐために、自動点火装置を外します。
そしてトップナットをゆるめ、傘、グローブ、取手のセットをごっそり外します。
ついでにグローブは綺麗に拭いておくとよいでしょう。
マントルは破って、残ったクリップを外しておきます。

Untitled

マントルの下側の受け部を、爪を内側に押し込むようにして外します。

Untitled

中央のボルトを外し、バーナー一式を取り外します。

Untitled

残ったまっすぐ立った棒がジェネレータです。
ジェネレータ根本のジャムナットを緩め、ジェネレータを取り外します。
ジェネレータの内部にはスプリングやジェットのような棒が入っているので、取扱に注意します。

Untitled

取り外したジェネレータはこんなにも曲がっていました。
そりゃ不安定になるわけだ。
今回は [639B2992] 品番のジェネレータを使うので、ジャムナットは外したジェネレータから新しいものに付け替えます。

ジェネレータを取り付ける上での注意点は、フックの向きです。
ジェネレータ内部のフックを、この向きに取り付けます。

Untitled


ジェネレータのジャムナットを締めたら、バーナー一式を戻します。
バーナーを戻すときに注意したいのは、ジェネレータの先端がかならずバーナーの穴の中に入るように取り付けます。

Untitled

分解したときと逆の手順で、バーナー、下の台を戻したら、マントルを取り付けます。

Untitled

マントルの取り付け方のコツとしては、マントル本体にある線が必ず一直線になるように取り付けます。
また、マントルは一度カラヤキすると、風でも崩れてしまうくらい不安定になりますので、クリップの向きに注意します。
グローブ一式を戻すときに誤ってクリップに触れてしまうと、それだけでマントルが崩れる原因になるので、できるだけグローブに接触しにくい向きにクリップを取り付けます。
また、取り付けたマントルはできるだけきれいな形になるように整えておきます。

マントルを取り付けたら、戻し忘れた部品がないか最終確認をしてから、マントルのカラヤキを行います。

Untitled

マントルのカラヤキは、マントルの下部に火を付けると勢い良く燃え上がり、灰になります。
できるだけ均等に火を付けると、仕上がりがきれいです。

マントルのカラヤキが終わったら、グローブを取り付け、給油をしてしばらく点灯させます。

Untitled

安定して点灯することを確認して、マントルが全体的に白くなったら、作業完了です。

合わせてポンプカップの注油もしておくと良いでしょう。

また、十分にポンピングしたのにかなり早く光量が落ちてしまう場合などは、圧力抜けが考えられます。
この場合原因となりそうな場所が数か所ありますが、ポンプカップやバルブであったことがありました。
私のランタンの場合、バルブが不良だった時は燃料が少し漏れて、バーナー以外のところから火がついたりしました。
またポンプカップの劣化によってポンピング時になかなか圧が上がらないこともありました。

部品が意外と高く、すでに総額でもう1台買える価格を超えていますが、長く使うと愛着もわくもの。
グローブがドイツ製(現在は中国製)だとか、トップナットが黒いとか、細かく変更になったところもあるので、愛着はより一層です。

道具のメンテナンスはキャンプの重要な工程だと思っています。
しっかり道具をメンテナンスして、楽しいキャンプを。