年末に大工工事が完了してから、約2週間をかけて設備工事が行われた。クロス貼り、コンセントや照明器具の取り付け、各種設備の取り付け、幹線引き込み、水道工事等が行われた。正月連休をまたいだこともあってか、進捗はあまり芳しくなかった。各種業者さんも現場を掛け持ちしているようで、作業が夕方から始まり深夜日付をまたぐ頃まで行われていたことも度々あった。
当初の予定では、施主検査の前日までに社内検査と建築確認の完了検査が完了しているはずだったが、結局施主検査の日にも現場が100%完了しておらず、建築確認の完了検査は翌週に延期された。
最近になって、一条工務店的には「施主検査」はないものというニュアンスを匂わせるようになってきた。打ち合わせ初期の段階では、営業さんから「施主検査」という言葉が出てきたが、最近は「立会検査」だとかそういう言い回しであり、施主検査とは絶対に言わなくなってきた。しかし本記事では厄介なので「施主検査」と呼ぶことにする。
一条工務店の場合、住み始めてから不具合に気づいても、2ヶ月目訪問の時に申告すれば基本的には初期不良対応をしてくれるようだ。つまり何も施主検査で血眼になって不具合箇所を探さなくてもいい。これはわかっていたが、せっかくなら引き渡しまでに不具合箇所はひととおり洗い出しておきたいという思いもあって、実施を強く希望した。本音を言えば、現場に緊張感を持たせたかったというのが一番大きな理由だ。
施主検査
施主検査当日、色々持っていったが、現場で使ったものは次のとおり。
・電気図面
・メジャー
・水平器
・ボール(床の傾斜をざっくり確認するため)
・検電器
・懐中電灯
・スマホ(一条アプリ(仕様書・図面等の確認)、カメラ)
・マスキングテープ
検査当日の朝、担当営業と現場監督立ち会いのもと、検査を行った。床暖房とエアコンをつけておいてくれたので、家の中が信じられないくらいあたたかい。上着を脱いでいても、普段の冬の格好で汗がでてくるので、エアコンを切ったがそれでもまだ暑いくらいだった。噂どおり断熱性能には目を見張るものがある。
検査当日の朝には、一条工務店の社内検査と、そこで指摘があった事項の補修がすでに終わった状態だった。それもあってか、結果から言えば大きな指摘事項はなかった。ほとんどは清掃不良による汚れだったが、施主検査で指摘した主な事項は次のとおり。
・コンセントの極性間違い
グレイスキッチン、グレイスカップボードに備わっているコンセントの極性(L/N)が間違っていた。現場施工のコンセントには一つも間違いがなかったので、おそらくこれは一条工務店の設備側の問題か、現場でプロが間違えるような線色が使われているものと想像する。担当営業・監督ともに、「施主検査で検電器が登場したのは初めて。」とのこと。「極性が違う」の意味も当初は理解されなかったので、説明した。
なにか実用上の問題があるかと言われればそれまでなのだが、アウトレットの部品もしっかりと極性があるものが使用されている以上そのルールに反しているのは万が一にも問題が起きる可能性もあり、一部はE付きコンセントも逆だったので、修正を依頼した。
ちなみに、2枚目の写真のとおり、キッチンカウンターのコーキングがまだ未処理(監督把握済み)だった。
2025/1/19 追記
後日、たまたま現場を通りかかったときに補修作業をされていたので、差し入れがてら少しお話をした。
こちらは一条工務店のカウンタートップのコンセントは、現場配線ではなく製品として搬入され、現場で作成したコンセントにプラグを差し込んでいるだけであるため、コンセントを逆向きに差し込めば正しくなる。ただし、キッチンの奥の方に設けられた2口コンセントに2つL曲がりプラグが刺さっているため、片方は必ず逆になるとのこと... なんだそれ...
・ダウンライトの照明色間違い
我が家では、ダウンライト含め照明はすべて電球色で統一した。家は落ち着く場所だからだ。1箇所だけ例外で、ウオークインクローゼットのみ服の色を見ることがあるので昼白色とした。ウオークインクローゼットにはダウンライトを3灯並べて設置したのだが、電球色ー昼白色ー電球色と言った具合で混在。そのかわりに、トイレと脱衣室のダウンライトの一部に昼白色がまぎれこんでいた。一条工務店側は誰も気づかず。部材は仕様書どおりに搬入されたようだが、施工位置を間違えた模様。
・勝手にスイッチ(天井センサ)の配線間違い
玄関ホールと土間収納に親センサが天井取付タイプとなる勝手にスイッチを設置した。この2個所の操作器を常時点灯モードにすると消灯する状態になっており、結線ミス。
スイッチ類は基本的にPanasonicのADVANCEシリーズで統一したが、勝手にスイッチの操作器のみSO-STYLEにしてみた。
2025/1/19 追記
こちらは一条工務店の配線指示ミスで、勝手にスイッチ用に3Cのケーブルが用意されていないといけないところ、2Cのケーブルが配線されていたため。天井に作業用の穴を開口して修正...
・モジュラージャックの施工漏れ
階段下物置から玄関のシューズボックスカウンター上に設置したコンセントへ電話線の渡り配線があるのだが、シューズボックスカウンター側のみモジュラージャックが取り付けられておらず、施工漏れ。
2025/1/19 追記
こちらは一条工務店の資材発注漏れだった。
・引っ掛けシーリングの部材間違い
階段ホール天井に引掛けシーリングローゼットのみ施工することとしており、角形ローゼットを指定していたが、丸型が取り付いていた。これは使用用途からして丸型でも支障がないことがわかったので、現場でこのままでよしとした。
・階段ホール見切り材の破損
階段ホールの見切り材に何かをぶつけたようで、破損していた。
・土間のコーキング処理漏れ
土間部分にはグレイス・タイルを施工したが、立ち上がり部分のコーキング処理漏れが複数箇所あった。
その他、建具や設備に何箇所か大きなキズ、クロスのコーキング処理の甘いところ、傷補修跡の不完全やパラペットの清掃忘れがあったので指摘。以上のとおり、致命的な指摘事項はなかった。全体的には丁寧に施工されていた雰囲気。これまで心配が募っていたので、少し安心した。
未施工だったもの
天井設置の無線LANアクセスポイント用LAN配線のコンセントプレート、エコキュート(設置済みだが通電未試験で動作確認できず)、将来用エアコンスリーブ、キッチンカウンター上のコーキング、情報分電盤、有線LAN集合部のコンセントプレートあたりが未施工のままとなっていた。
その他依頼事項
施工ミスではないものの、次の事項を修正してほしいところとしてお願いベースで依頼した。
・リモコンの配置
リモコンの配置については、事前に電気屋さんから相談されていた。イメージが付きづらかったので、経験豊富な電気屋さんのオススメで上下天揃え、左右芯揃えで依頼した。しかし、風呂リモコンのみ天揃えにも芯揃えにもなっていないほか、インターホンは芯揃えでは明らかに見栄えが悪い状況で、修正できれば左揃えになおしてもらうよう依頼した。しかしこれらは壁にボックスが固定されているため、できない気がする...。
何も揃っていなくて明らかに見栄えが悪い。やってしまった...。
2025/1/19 追記
インターホンはちょうどインターホンブラケットの右側に間柱があるため調整が難しいとのこと。事前に設計がもう少し詳細に考えてくれたらよかった、と電気屋さんは言っていたが、まぁ、限界はある気がする。こうならないためにリモコンニッチが開発されたのかも...とのこと。風呂リモコンは調整してもらえることになった。
・浴室ダウンライトの色変更
浴室はグレイス・バスを採用したが、照明は白色のLEDダウンライトとなっており選択肢がない。しかし実際に浴室を見てみて、やはり他がすべて電球色なのにここだけ白色、しかもお風呂で落ち着く場所なのに白色なのでどうしても嫌だ...。追加料金を払ってでもいいので電球色に変更できないか相談した。
番外編: スイッチ配置のヒヤリハット
照明・コンセントの配置には十分注意していたつもりだったが、それでも1箇所、やってしまった(かと思われた)箇所があった。
それは脱衣室にある浴室の照明・換気扇スイッチ。我が家は乾太くんを設置することとし、乾太くんの置き場所は永大産業の専用台を設置した。浴室ドアの真横に設置したため、乾太くんとかぶってしまった。幸いにも、リニューアルされた乾太くん9kg用の永大産業の設置台が少し大きくなっていたので余裕があり、写真のとおり操作に大きな支障はない状態となった。かといって、これらのスイッチを右手側に設置すると、浴室ドアは右開きなので操作感が悪い。結果オーライであるが、危うく致命的なミスになるところだった。
以上が、施主検査プラスアルファの模様。少なくとも不良点はすべてが修正可能な内容となっていて、ほっとした。一度クリーニングに入っていただいたようだが、全体的に甘くその後に追加工事も行っていることから気になっていたが、再度実施するとのことで安心した。
いよいよ来週が引き渡し。いよいよこの寒いアパートからおさらばして、この温かい家に住めると思うとワクワクする。
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