シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
どこか普段と違う不思議な雰囲気でいて、風が気持ち良い高台にあることの多い風力発電所。
そんな風力発電所の様子や感想などをお届けします。
【風力発電所データ】
名前 : 上矢作風力発電所
場所 : 岐阜県恵那市上矢作町字中新田 (大船牧場)
規模 : 9.2MW (0.8MW x 7, 0.6MW x 6)
風車数 : 13基
見学設備: あり
駐車場 : あり
接近 : 可能
その他 : 展望台、遊歩道、トイレ、案内板
【風車データ】
メーカー : ENERCON (ドイツ)
風車型式 : E-48, E-40
単基出力 : 0.6MW(E-40), 0.8MW(E-48)
タワー高 : 65m
ローター径: 48m(E-48), 44m(E-40)
増速機 : あり
【アクセス】
道路状況 : 舗装路 (落石多し、路肩の崩壊あり)
地図の中心付近は、駐車場および案内看板の位置を示しています。
岐阜県恵那市の国道257号線から国道418号線(上村川右岸側)に入り少し進んだところにある、上矢作病院の先にある三叉路を左折します。この三叉路には、風車のイラストが付いた案内看板が立っているので参考にしてください。
その先暫く行くと同じ風車のイラストの看板が立っているので、参考に右折し、橋を渡ります。
その先にはイラスト無しの小さな案内看板があるので、それに従い、大船牧場/大船神社方面へ進んでください。
また、1本道ですが林道にはこのような距離看板が建てられています。
なお、林道は駐車場まで舗装されていますが、落石が非常に多く、路肩の崩壊もあったので注意して進んでください。
神社を過ぎて更に林道を登って行くと、1号機の手前に案内看板があります。
1号機はE-40系の風車を使っている風力発電所ではおなじみ、羽の先が赤く塗られているのでひと目で分かります。
案内看板によると、そこから1号機方面のあたりに「P」マークがありますが、実際には駐車場は2号機のそばなので、さらにそこから舗装された林道を少しすすむと左手にあります。
駐車場のところにトイレがありますが、訪れた時は鍵がかけられていて使えなかったので、あまり当てにしないほうが良さそうです。
駐車場から遊歩道入口や展望台までは少し距離がありますが、歩いて行くほかありません。
岐阜県恵那市上矢作町内の山中、大船牧場内にあるのが、上矢作風力発電所です。
岐阜県唯一の風力発電所です。
岐阜県は海に面していませんので、珍しく内陸の山中にあります。
訪れた時も、他ではあまり風が吹いていなかったのに、風力発電所までくると風があり風車も回っていたので、風の心配はないようです。
風車はエネルコンの小型のE-40系の風車が13機使われており、そのうち600kWクラスのE-40が6機、羽が少し大きくなった800kWクラスのE-48が7機使われています。
遠くからの見た目では区別がつきにくいので、分布はよくわかりませんでした。
山のほぼ頂上に位置し、標高も1200m程度のところにあるので非常に見晴らしがよかったです。
案内看板や遊歩道、ベンチ、展望台なども豊富に整備されており、とても良い印象でした。
駐車場から少し歩いたところに3号機がありますが、そのふもとに2セット分の予備のブレードが置いてありました。
小型のE-40系風車とはいえ、やはり地面においてあるととてつもなく大きく見えます。
さらにそこから少し歩くと、遊歩道入口の案内看板があります。それにそって遊歩道に入ります。
その先に展望台があります。
牧場らしい柵と、立派な展望台があります。
展望台からの眺めはそれはそれはよいものでした。
遊歩道を歩いていても景色や雰囲気がとてもよく、中でも気持ちの良い風力発電所でした。
*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。
「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。
・風力発電所は牧場内にあります。遊歩道が整備されていますので、それ以外の牧草地には入らないようにしましょう。