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風車めぐり時々レビュー

【風車めぐり】 第31弾 : ユーラス由利高原ウインドファーム

シリーズでお届けする【風車めぐり】は、全国の風力発電所を訪れた記録を紹介するシリーズ。
どこか普段と違う不思議な雰囲気でいて、風が気持ち良い高台にあることの多い風力発電所
そんな風力発電所の様子や感想などをお届けします。

第31弾は、秋田県由利本荘市にある、ユーラス由利高原ウインドファーム。

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風力発電所データ】
名前  : ユーラス由利高原ウインドファーム
場所  : 秋田県由利本荘市
規模  : 51MW (3MW x 17)
風車数 : 17基
営業開始: 2015年12月
見学設備: なし
駐車場 : なし* (風車周辺に広い場所があり、入ることが出来ます)
接近  : 可* (真下は不可)
その他 :

【風車データ】
メーカー : SIEMENS (ドイツ)
風車型式 : SWT-3.0-101
単基出力 : 3MW
タワー高 : 74.5 - 94m (ラインナップ)
ローター径: 101m
受風方式 : アップウインド
増速機  : なし


【アクセス】
道路状況 : 未舗装路

地図の中心付近は、少し広いスペースのある風車の位置を示しています。
衛星画像に切り替えたり、ズームアウトしたりするとわかりやすいです。

秋田県由利本荘市内を走る国道7号線、西目高校前交差点から県道43号線を鳥海高原方面へ進み、その先広域農道を通り風車へアクセスできます。
詳しくは地図やGPSを活用してください。
道路は全面舗装路で、それほど道幅もせまくなく、アクセスは良好です。
また、地図に示した場所から北のあたりに、ユーラス由利高原ウインドファームの送電設備および事務所があります。

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この風力発電所の風車は、今回はじめて紹介する、ドイツ SIEMENS(シーメンス)製の、SWT-3.0-101という風車が使われています。
出力は3MWと、これまで紹介してきた中で最大の、第14弾で紹介した新出雲風力発電所のものに並ぶ大きさです。
ローター径はなんと100m超えの101mと、物理的な大きさでは紹介してきた中で最大です。
円筒型のナセルが特徴的で、大きさのわりととても静かに動作していたのが印象的でした。
なお、この風車はまだ日本に導入され始めたばかりで、秋田港の風力発電所とここにしかありません。
タワー高は資料がないので不明ですが、ラインナップは74.5mから94mまであり、同型の風車SWT-3.0-101が使われている秋田港の風力発電所では79.5mのものが使われています。

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秋田県内を走る国道7号線を通り、由利本荘市内に入った辺りから山の上に見えるいくつかの風力発電所のうち、ひときわ大きな風車の使われているものが、ユーラス由利高原ウインドファームです。
その名の通り由利高原の中にあり、高所で場所によっては鳥海山や海も見え、非常に清々しい場所です。
とはいえ、高原と名のつくものの、背の高い木も多く、THE高原という雰囲気ではありません。
先に紹介したように、風車が巨大で、回転速度が非常に遅い上、遠くから見てもその巨大さに圧倒されます。
ある程度近づくこともできるので、下から見上げると異次元の大きさに感じました。
また、運転開始したばかりということもあり、非常に綺麗で、風車の形も洗練されています。
ナセルの動作音もほとんどせず、直径が100mを越えるローターにもかかわらず、風切り音も比較的静かで驚きました。

風車エリア内には、ユーラス由利高原ウインドファームと名の入った管理棟もあり、その隣には立派な送電設備もありました。
よく見かける専用の電柱ではなく、しっかりとした鉄塔で送電網が組まれていたのも印象的でした。

アルバム: [ユーラス由利高原ウインドファーム]
20160813 ユーラス由利高原ウインドファーム


*見学設備とは、説明用看板などが設けてあるか、見学のために近づけるようになっているかなど、見学者を受け入れる用意があるか、見学者が訪れる前提で発電所が整備されているかどうかを指しています。

「注意事項」
・施設を訪れる場合の参考にしていただくのは構いませんが、実際に訪れておきた事故等の責任は一切負いません。各自判断のうえ自己責任でお願いします。
・立入禁止区域等には絶対に入らないようにしましょう。