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風車めぐり時々レビュー

【GRAND SMARTを建てる】 No.0 「ハウスメーカーを決めるまで」 #一条工務店 #グランスマート

 機運が高まり、マイホームを計画することになった。
タイトルでネタバレしているが、今回はハウスメーカーを決めるまでのお話。

マイホームを持つのか

 結婚を機にすぐに実家で2世帯生活をするには、お互いに息が詰まるもの。
せっかく良好な(義)親子関係も、同居を機に一気に悪転するとも聞く。なにより自分が耐えられそうになかったので、実家の近くの、地方にありがちな広くて激安賃貸で生活をしていた。
 当初、賃貸生活は2-3年で、すぐにマイホームを計画しようかな、などと考えていたのだが、転職やなんやかんやとしているうちに4年が経過していた。
仮住まいに選んだようなアパートに、これ以上家賃を払い続けたくない。それに、ローンを組んで持ち家を買うなら、時間は命取りになる。

 はっきりしたきっかけはなかったように思うが、転職後の職にも慣れ、なんとなくほっとした頃、これまたなんとなく今だ!と思ったので本格的にマイホーム計画を考えはじめた。
まずは、そもそも家を持つのか、実家はどうするのか、という問題がある。実家はまだ20年もならない前に建て替えた。それに中古販売も効かないようなこんな地方で更に持ち家を増やすなど、普通に考えれば愚の骨頂である。
また、そもそも生涯の資産計画的には、マイホームではなく都会のマンションを買うか借りて暮らすかしたほうがいいだろうなとも思った。
実家をどうするかなんて考えたって、ちょっとやそっとじゃ結論が出ないこともわかっている。
それに、都会暮らしなんてまっぴらごめんな性分である。
 築20年もいかない家を建て替える選択肢はなく、かといって2世帯にリフォームするくらいなら...。大掛かりなリフォームをすれば、結果、小さめの家を新築できたのでは?となりがちだ。
よく考えたようで、よく考えていないが、家族にも相談した結果、新しく建てるかということになった。
幸いにして、"どうしようもない地方"のため、家を建てるための土地は先祖代々米を育てていたところの一部を分けてもらえそうであった。
別のベクトルの決心である。今考えてもわからないことは、老後の自分に託した。

初動と住宅展示場めぐり

 前置きはこのくらいにして、話に火がついたので、早速ハウスメーカーの検討を始めた。
私も妻も、「家は、性能。」見た目は二の次、ということで意見が一致したので、その目線でハウスメーカー選びを始めた。
お察しのとおり、既に決まったようなものであるが、固定観念は良くないので、もちろん住宅展示場にも足を運んだ。
親族に一条工務店で家を建てた人が居て、もし紹介を受ける場合、飛び込みで一条工務店の住宅展示場に行くのはよくないという前情報をもらっていたので、一条以外の展示場巡りからはじめた。

 実は住宅展示場に行く前に、住宅ローンの知識が殆どなかったので予備知識をつけたうえで説明を聞きたく、自分のメインバンクのローン相談センターを訪れ、住宅ローンについて一通り教えてもらった。
結果的には少し先走った行動だったとも思うが、基礎的な正しい知識を得られ、その上で住宅メーカーの説明を聞けたことはよかったとも思う。

 住宅展示場めぐり、まずはCMもバンバン打っている有名どころの大手も大手を覗いてみたのだが、それはもう手の届くわけのない価格どころで、少々場違いを感じたものだ。
しかしながら、大手はブランドで売っているな、ということをひしひしと感じる面もあり、家の性能について何も説明できない社もあった。
とある社は、駆体の説明はほとんどなくひたすら設備の売り込みばかり、またとある社は極寒地での住居事業をやっているという自身満々の営業トークに対して、ベースグレードの住宅の断熱性については並以下だし、大した説明もできなかった。金額的な負け台詞であるのだが、候補からは即座に消えた。

 次に、安く建てるなら地元の工務店じゃない?というなんとなくの思いから、住宅展示場に出ている地元系の工務店を訪れてみた。
地元産の木材を使い、間取りも完全自由、ほとんどなんの制約もなく、造作家具も自由自在。いいじゃん、と思ったのもつかの間、先に見た大手ハウスメーカーよりも高い坪単価を聞き、さらなる場違い感を感じながらその場を後にした。
 そういうことか、とわかったのは家のことを少し調べ始めた頃で、そもそも住宅展示場に大手とともに肩を並べている工務店は、"メガ工務店"であり、逆にこだわりにこだわった住宅を建ててくれるところなのだ。"工務店で安く建てよう"というのがそもそも半分間違いだし、もしそうであるのなら、それこそ住宅展示場に出ていないような、失礼な言い方をすれば無名な、本当に地元にひっそりとある工務店にお願いして建ててもらうやつだ。当然、ある程度のコネクションがなければ飛び込むハードルはめちゃくちゃ高いし、相手のことがわかっていないと一抹の不安も感じる...。ということでこの路線もなしになった。

一条工務店の場合

 他にも数社みて回ったが、結局のところ、どれもピンとこない。最後に本命、一条工務店の話を聞いてみることにした。
一条工務店の場合、親族の紹介は建物本体工事価格から◯%という形で割引が効くため、かなり大きい。
紹介の特典を受けるには、住宅展示場に行く前に、紹介主を介して連絡を取る必要があったため、お願いした。
最初は、「検討しているんだけれど」程度に聞いてみたのだが、まぁ、営業さんのグイグイ具合は半端ないものがあった。
紹介主の家を担当したのと同じ担当営業さんになるということで、はじめましてをしてもかなり印象がよく、気も合う人だった。
折衝に折衝を重ねていく家造り、人が合わなければうまくいくはずもなく、まず第一の安心ポイントである。
それに紹介主は、言っては悪いがかなり"めんどくさい"(こだわりが強すぎるという意味だ)人たちだと思っているので、この人たちの家を特段クレームなく完成させた営業さんは信頼できる。

 一条工務店の住宅展示場を初めて訪れ、一通りの説明を受けた。
性能重視の家、実績、極限までシステム化されコストパフォーマンスに優れた家造り、どれも自分にとってはよいものに見えた。
逆に、注文住宅といえど完全に自由とはいかず、ある程度の選択肢の中から決めていくような形になる。キッチンなどの住宅設備のほとんどを自社生産しているためだ。
有名メーカーのOEMものもたくさんあるが、"このメーカーのこのキッチンを入れたい!"とかそういうこだわりがある場合には一条の家は合わないかもしれない。
幸いにして、見た目の部分は二の次で良いと思っていたので、自分たちには合っている気がした。
これを読みに来ている方はおそらく、一条工務店の住宅の良さを知りたいのではなく、既に知っている状態なのだろうと思うので、「良さ・悪さ」のところはここではこれ以上詳しくは書かない。

初回の見学を終えて

 初回の訪問を終えて、今後の連絡はIMでできるようだ。ありがたい。
まだ御社に決めないから、と何度も何度も念押ししたものの、フットワークがめちゃくちゃ軽く、初めての訪問の翌日には、予定地(仮)の現地確認をし、登記情報を調べ上げ、事前地盤調査(無料)の日程調整をしてきた営業担当には、ちょっと引いた。
とはいえ、このフットワークの軽さ、仕事の慣れ具合・対応の丁寧さには目をみはるものがあり、一気に信頼度が上がったのも確かである。
同時に、「家づくりタブレット」なる専用端末を貸してくれた。
工事着手承諾までの打合せで使用するものだが、住宅設備の仕様やバリエーションのカタログにもなっており、他には営業・設計との連絡、図面の配信、電子契約など、ほとんどこの端末を介して事が進む。
当然、GRAND SMART等の注文タイプの場合は対面の打合せもある。

 さすが、我々は釣る前の魚、質問したことには即座に返事があり、即座に資料が郵送されて来、実際に見ましょうの案内が来る。ものすごいフットワークである。
家の使い方を話すと、現在のトレンドで平米数を出し、サンプル図面とサンプル見積が出てきた。なんたる推しの強さ。
すぐにi-smartの宿泊体験棟(販売中の家具家電付き建売物件に宿泊体験できる)に案内され、バカでかいモデルハウスではない実際に売られている物件を見ることができた。
同時に、家の断熱性能なども体験することができた。

 強引に営業を進められているようだが(実際にそのとおりであるが)、担当営業さんがFPの資格も持っていたことから、資金面の相談には初回からかなり丁寧に相談に乗ってくれた。
当然住宅ローンは利用するつもりであったが、転職直後であったし、そもそも自分たちの与信でこれらの家が購入できるかもはっきりわかっていない。
すぐさま事前審査の手配をしてくれて、自分たちの予算の見通しが少しついた。
家そのものの話だけでなく、こういった案内もしっかりしてくれたことも、担当営業さんのプラスポイントになった。

 そんなこんなで、まだ契約こそしていないものの、自分たちの心中では、ハウスメーカーが決まった。


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