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【GRAND SMARTを建てる】 No.8 「電気打合せ」 #一条工務店 #グランスマート

 今回は、電気打合せのお話。電気打合せは、間取りがほぼ固まった後に行われる。着工承認まではもちろん間取りも変更可能だが、間取りが変わると電気図面も変わってしまう。

基本構想の伝達と謎の電気配線図

 電気配線については少しこだわりたかったのと、電気配線図に少しだけ土地勘があったので、はじめから間取り図同様電気配線図を作成して、要望を伝えた。厄介客である。


こちらで作成した電気配線図の一部

 ところが、一条工務店の電気図面は専用記号で記述されるので、担当設計さんを困らせてしまった。申し訳ない。それでもこちらの意図は読み取り、一条工務店仕様の電気図面を作成してもらえた。しかし困ったことに、一条工務店の電気図面がめちゃくちゃ見づらい。スイッチ種別は付記ではなくて注釈形式で書かれているし、コンセント種別もわからない。E付きとET付きは区別されないので、拾い図を特別に見せてもらい、確認した。情報コンセント等に至っては専用記号で、タブレットで記号の意味を確認しないと何がついているかわからない。終始めちゃくちゃ悩まされた。標準記号で電気配線図作ってほしい...


一条工務店の電気配線図

 プレートは、基本全てPanasonicのADVANCEシリーズ指定とした。せっかく新しい製品がでているのだから。なお、一条工務店のオプション設定にはADVANCEはないが、設定外工事で対応してもらえる。一部ADVANCEに無い製品は、コスモワイド21のスクエアとした。また、かってにスイッチの天井センサの操作機のみ、ADVANCE品が非常にかっこわるいので、SO-STYLEを指定。厄介客である。なお、ADVANCEシリーズは設定外工事なので、電気図面上はコスモワイド21の品番で拾われる。別にADVANCE用の拾い図があるが、内部資料扱いとのことなので掲載はしないし、通常は施主には渡らない。今回は電気図面が複雑過ぎたので、担当設計さんから確認依頼が来た。
www2.panasonic.biz
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 幹線の引き込みは目立たない住宅裏面である北側に設定。当初はすっきりポールで引き込む予定だったけれど、埋設管工事費用が思いのほか高かったのでそこまで費用をかけるほどではないと断念。テレビアンテナ、FMラジオアンテナ、光回線の引き込みも同じ位置とした。BSアンテナのみ、空中線指向方向の都合で、建物西面の1階部分に引き込み口を設けた。一条工務店では、テレビアンテナの設置工事は施主手配となる。自分でやろうかな...
 また、電力メーターは、昨今のスマートメーター化により人による検針は廃止されたので、住宅の裏側で、開閉器の不要な距離となる位置に設置。


幹線、電話、光ケーブル、テレビアンテナの引き込み


空中線指向方向の検討


照明系統

 メインにシーリングライトを使うことは一般的なのだが、部屋の隅が暗いと狭く暗く感じてしまうので、部屋の隅や壁を照らすようにダウンライトを配置した。家は落ち着く場所なので、照明色は基本すべて電球色とした。リビングのダウンライトのみ調光調色とした。調光だけでいいのだけど、調光の標準品に調色がついている。食卓のペンダント照明は高演色照明、ウオークインクローゼットのみ色の確認が大事なので温白色とした。

リビングの照明配置

 また、人が留まらない場所は基本全て人感センサースイッチとした。基本はかってにスイッチの壁タイプだが、壁タイプでは不都合の場所は天井センサを設けた。センサの都合上、階段は廊下を通ると点灯してしまうが、LED照明なので灯具寿命、電気代の観点双方からしても大した問題ではない。また、階段はかってにスイッチを親子使用することにしたため、1階と2階の明るさの差で不点灯になる可能性がある。例えば、1階の親スイッチ周辺が明るい場合、2階の子スイッチ周辺が暗くても点灯しない。この点は担当設計さんも気づいて注意してくれた。明るくても点くように設定してしまえば問題ない気がするが、果たしてどうなるか。だめだったら通常スイッチに交換しようと思う。


玄関はセンサから玄関ドア方向に手摺があり影響が出そうだったので天井センサにした。シューズクロークはスイッチを部屋外側に設けたかったので同じく天井センサとした。


コンセント系統

 コンセントは本当はすべてアース付きとしたかったが、予算の観点から、アース付きの器具を使う可能性が極めて低いところはアースなしとした。将来的に接地極付きコンセントの普及が推進される可能性があることも考慮してのこと。
 一条工務店のコンセント取付高は標準で300mmと少し高い。変更が可能なので250mmに変更してもらった。
 キッチンのカップボード周辺と、電子レンジとトースタを置く予定の自在棚まわりは、ET付き(複数口の場合はそのうち1つのみET付き、ほかはE付き)の専用回路(プレートごと)とした。主幹の容量を超えない限り同時使用ができる。プレートはせっかくのグラビオエッジに穴を開けたくなかったので、壁設置とした。

キッチン周りのコンセント


情報コンセント系統

 情報コンセントは、LAN, TV, E付きコンセントのセットを全部屋に設置。JCT記号で表示される一条工務店の標準セットではない。なぜならば、一条工務店の情報コンセントは、因幡電機アバニアクトの複合ケーブルが配管なしで直配線される。廃れゆくかもしれないテレビはともかく、LANケーブルは今後も技術革新があるかもしれないし障害発生時のために、引き換えられるようにしておきたい。また、今敷設するならCat6Aとしたいが、一条工務店に配管引きでCat6Aの敷設をお願いするととんでもない金額になるため、自分で敷設することとし、有線LAN予定分についてはすべて22mmの空配管とした。TVの同軸ケーブルは今後変わるとしたらインターネット化なのかなと思うので、コスト削減で配管なしの直配線とした。


情報コンセントのセット

www.inaba.co.jp


 有線LANを全部屋に敷設したのは、IoT化が盛んなこのご時世だからこそ。Switchbotやスマート家電等のIoTデバイスが家の中に大量にあると思うが、無線LANを使用しているものが多い。PCやTVといった高速通信したい端末が影響を受けるのは嫌なので、有線LAN接続できる機器は有線LAN接続できるよう配線する。できるかぎりチャンネルの輻輳減らしたい。
 インターネット系の集合部は、一条工務店標準だとTV系統とともに情報ボックスに収められるが、空配管が10本も生えたので、情報ボックスはテレビ専用とし、階段下物置内の壁に集中配管してもらうこととした。付近にラックでも置いて情報機器を設置しようと思う。


階段下物置のLAN配線集合部


 無線LANについては、1階と2階にそれぞれアクセスポイントを天井設置できるよう準備した。一条工務店の全館床暖房は、床面に金属製のシートが全面施工されるので、1階と2階で電波が極めて通りにくいと思われる。そのため、アクセスポイントは1階と2階にそれぞれ必要と推測。かろうじて通信できても速度に多大に影響するはず。そこで天井にPanasonicのミニプレートを設置し、そこに空配管してもらうこととした。PoE対応のAPを使用することを前提とし、電源の配線はしていない。AP取付時はプレートを外してシーリングし、取り付けようと思っている。


天井設置した無線LAN AP用配管


その他のへんなもの

 書斎に250V/20Aの専用コンセントを2つ設置する。将来大型の無線機を導入できたらいいなと思う。
 AC指示がついているのは、同軸ケーブルの引き込み用にエアコンスリーブを開けてもらうこととしたのだが、そのためには図面にエアコン設置表示が必要だとのこと。ちょうど250V/20Aの専用回路があるので、都合上AC表記となっているが、取付はH=250。4畳の部屋に100Vと200Vのエアコン計2台がついている狂った部屋が誕生した。


何するんですかって言われた。


 自治体が配布する防災無線戸別受信機の取付用にH=1850(エアコンコンセントと同じ高さ)に、同軸ケーブル用空配管とコンセントのセットを設けた。2階壁面に外部アンテナの引き込み口を設け、空配管してもらう。


防災無線戸別受信機の取付用


 固定電話は停電時でも利用できるので主に災害対策用に契約しようと思う。階段下物置で受けて玄関のキャビネット上にわたり配線の指示。


固定電話用モジュラージャック


 カーポートとガーデンライト用にBOX止め配線指示。玄関に、カーポート照明用はパイロットランプスイッチ、ガーデンライト用はあけたらタイマスイッチを設けた。


カーポートとガーデンライト用にBOX止め配線指示


 GRAND SMARTには標準で3個所、天井埋込み型のナノイー発生器がつく。ダイニング、玄関、寝室にそれぞれ設置し、スイッチはダイニングと寝室で3台のナノイー発生器を一括ON/OFFできる3路スイッチとした。基本ONのままで、アマチュア無線に影響が出る場合寝室で一括OFFできるようにする。


ナノイー発生器と3路スイッチ


 電気打合せで決めた特徴的なところをまとめてみた。素人がやりたい放題しているようにみえるが(実際そうなのだが)、担当設計さんの助言・指摘も多分にあり、照明やコンセントの数・位置はかなりアドバイスをいただいている。
 担当営業さんいわく、「過去イチ(めんどくさい)」とのこと。すみませんでした。


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