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【GRAND SMARTを建てる】 No.7 「仕様打合せ」 #一条工務店 #グランスマート

 間取り決めと平行して進んでいる話であるが、今回は設備仕様打合せのお話。

 間取りと並んで、家の印象を左右する大きな決め事が仕様打合せである。一条工務店の住宅の場合、外装や住宅設備のほとんどを自社生産(もしくは一条専用品としてOEM被供給)しているため、他の住宅の仕様決めとは少し毛色が異なるのではないだろうか。例えば、大きなもので言うとキッチンがある。通常は、TOTOやタカラといった有名なメーカーのキッチン商品を入れるものだと思うが、一条工務店の場合は基本的には自社商品の中から選択する。同じように、外壁材もタイル種類や色はあらかじめ用意されたものの中から選択する。これが一条工務店の住宅がみんな同じに見えるとか、ダサいとか言われる原因だと思うが、裏を返せば、必ず住宅に合うよう考えられたものの中から選択するので、安心度が高い。また、ありとあらゆるメーカーをまたいで商品探しをするよりも、圧倒的に効率がよい。これらの仕様選択は、契約後に渡される「家造りタブレット」という専用のタブレット端末に入っている設備仕様カタログから選んで選択する。残念ながら「家造りタブレット」の撮影は禁止されているので、掲載はしない。

外回り

 外回りの大きな選択項目としては、まず太陽光発電+蓄電システムの採用不採用がある。No.3の記事で書いたように、不採用とした。
  hermer.hatenablog.com

 他に印象を大きく左右するものとして、外壁色がある。我が家では、外壁はGRAND SMART標準のハイドロテクトタイルのホワイトを選択した。GRAND SMARTでは、1棟につき2色までタイル色が選択可能だ。特段にセンスがあるわけでもなく、落ち着いた印象にしたかったので、白一色とした。あわせて、破風、サッシ色、水切色を選ぶが、基本すべて黒とした。白に黒のアクセントでメリハリが出る。配線カバーやダクトカバーも黒かと思ったが、担当設計さんに、そういう小物は外壁色合わせで白にした方がいいというアドバイスをいただいて、そのとおりにした。
 その他、ポーチ・土間タイルは、打合せ途中で仕様変更があり、GRAND SMARTの外壁のアクセントタイルであるグレイスタイルがポーチ・土間タイルとして選択できるようになったので、グレイス・タイルのブラックとした。まだ施工実例がないのでポーチ・土間タイルに施工した写真は見れないが、アクセントタイルとしてはいい雰囲気だったので期待している。
 玄関ドアも一条工務店オリジナルの製品から選択することになるが、我が家の場合キャンペーンで断熱王仕様(断熱等級7仕様)が無料になっているので、DANJUという一条工務店オリジナルの玄関ドアがつくことになった。ドアの厚みが90mmという、何と戦っているのだと言わんばかりのドアである。

床材・建具

 床材はGRAND SMART標準のモクリアのビター・ウォールナット色とした。白系の明るい内装色で統一することが人気のようだが、落ち着いた雰囲気がすきなので、我が家はダーク色で統一することとした。また、キッチン、トイレ、脱衣室の水回りのみ、石目調フローリングを採用した。色はすべて黒で統一した。
 最後まで不満だったのが、キッチンカウンターのカウンタートップ材。標準は耐熱樹脂系の素材であるが、そこそこお値打ちな価格で天然御影石のカウンタートップが採用できる。ただし、天然御影石の場合、シンクの位置が固定されてしまい、自由に選択できない。我が家の場合は希望するシンクの位置が合わず、不採用となり残念であった。これは担当営業さんも理解していなく、最初は御影石だと喜んでいたのだが、後になって希望するシンクの位置と合わないことが判明して、採用できず不満ポイントだった。キッチンで言えば、水栓、IH、食洗機、レンジフードはすべてオプション品を選択した。
 全館床暖房は標準装備となっている。
 また、スリットスライダーは思い描く雰囲気にどうしても合わないことと、打合せ途中で構造計算方法が変わり、リビングダイニングの境目のSタレ壁が設置不要に変更になったので、広い空間として活用するため、採用なしとした。

熱交換換気

 熱交換換気は、ロスガード90 「うるケア」 とした。個人的には高湿度が嫌いなので「さらぽか」が気になったが、不採用とした理由に、宿泊体験で過剰に乾燥していたこと、全室に天井埋込型のサーキュレータが設置されることがある。サーキュレータの耐用年数一般的な家電製品と同じとのことなので、天井埋込型となると故障するとかなり厄介になりそうだ。とはいえ、床暖房の配管に冷水を流して床を冷却するというのはいいなと思った。しかし、サーキュレータ設置なしでさらぽかは稟議でもNGとのことだったので、不採用とした。「うるケア」でも、夏季は外気を除湿して取り込んでくれるので、よしとした。

浴室

 ユニットバスも、一条工務店オリジナル製品の中から選択となる。GRAND SMARTの場合、グレイスバスというシリーズが標準である。我が家の場合、自動洗浄機能付きバス(自動排水栓付き)がキャンペーンで無料となっていた。自動排水栓はマストだと思っていたので魅力的だったが、当初は水道代節約の目的で、そのキャンペーンを蹴って半身浴浴槽と自動排水栓をオプション選択していた。しかしこの2つのオプション価格を合わせると10万円ほどかかってしまい、せっかくキャンペーンがあるのにもったいない。一番の目的は自動排水栓だったので、最終的にはキャンペーンの適用を受けることにした。浴槽自動洗浄機能は正直いらないのだが。また、グレイスバスのカラーバリエーションが非常にいまひとつで、水垢が目立たないように全面白としたかったのだが、ベージュや黒が混じってしまい思うカラーがない。掃除のことは諦めて、直感的に一番良いダーク系の内装色(ノワール)を選択した。
 エコキュートについては、少し大きめの460L型を選択。実家でお湯切れを体験し、何度も残念な思いをしたからだ。とはいえ、一条工務店の床暖房は、専用ユニットで専用液を温めて循環する方式であり、エコキュートは使っていないので、よほどお湯切れの心配はないのではと思う。また、ハイパワータイプを選択した。これは、宿泊体験棟でお風呂に入った時に水圧が弱かったためである。担当営業さんに確認し、エコキュートをハイパワータイプとすることで水圧が上がるとのことだったので、迷わず採用した。

トイレ

 トイレは、一条工務店オリジナルではなく、各メーカーのトイレから選択する。使用頻度の高い1Fのみ、TOTOのネオレストASシリーズを選択した。Panasonicアラウーノシリーズは便器が樹脂製なので最初に候補から除外となった。2Fにもトイレを設けたが、TOTOのウォシュレット一体型の手洗い器ありのものとした。縁無し便器であり掃除しやすいこと、性能の割にオプション価格が安価であること、専用の手洗い器を設置したくなかったことが理由だ。

エアコン

 エアコンは、20畳のLDKで1台、2Fは各部屋ごとに1台ずつ設定した。ただし、引き渡し直後から使用予定のない1部屋のみ、スリーブのみ施工とした。聞いたところによると、高断熱のsmartシリーズの家は、30坪程度であれば8畳用1台で全館冷房もできなくはない、それくらい断熱が優れているとのこと。しかしながら鵜呑みにするわけにはいかず、20畳のLDKは火の元であるキッチンもつながっているので、4kW(200V)仕様とした。その他の部屋はすべて10畳以下なので、断熱効果を信じて2.2kWモデルを選択した。

乾燥機

 洗濯物はガス式乾燥機で乾かすことにし、リンナイの乾太くんを設置することにした。モデルはDXタイプの9kg。併せて、永大産業の乾太くん専用収納ユニットを採用することとした。後から追加された、「乾太くん専用排湿管隠し」をつけたくなったときに施工できるよう、乾太くん上部の壁には補強下地を入れておくこととした。ガス乾燥機を設置するので、ガス工事とガス契約も必要となる。なんと、担当設計さんが乾太くんの愛用者だったので、メリット・デメリット、モデルの選び方等をいろいろ聞いたうえで採用できたのがとてもありがたかった。
rinnai.jp
「乾太くん専用収納ユニット」の仕様を追加と高さ特注対応を開始|ニュースリリース|EIDAI
「乾太くん」上部の排湿管を美しく隠す「乾太くん専用排湿管隠し」を発売|ニュースリリース|EIDAI


壁紙

 壁紙はすべて標準で、壁・天井ごとに同じ壁紙とした。アクセントクロスも採用せず、全館同じ壁紙で統一した。センスがないことと、飽きるので。


以上が、おおまかな仕様打合せで決めたこと。決められた中から選ぶだけでも結構大変だったのに、社外品を設定する家造りだともっと大変だな...


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