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【GRAND SMARTを建てる】 No.20 「気密測定」 #一条工務店 #グランスマート

 大工工事に差し掛かって数日経った頃、工事進捗アルバムに気密測定の結果がアップロードされた。
 気密測定については、事前に監督から、"以前は立ち会いの案内をしていたが、最近は外部業者に測定を委託しているので立ち会うことはできない"
旨を聞かされていた。そのときは、しっかり測定して測定データを見せていただければ結構ですと回答した。
 結果として回答があったのは...

測定結果としてC値=0.7と記録させていただきました。弊社の測定合格基準が0.7以下のため、基準を上回る結果が証明され、〇〇様邸が隙間の少ない高気密住宅であることが確認されました。

とのこと。
基準0.7以下に対して結果0.7と随分と攻めた報告をしてきたので、実際に測定データを見てみると...


 
いやいや、1回目と2回目は、全然「0.7以下」じゃないが...
C値は隙間面積を延べ床面積で割って求めるので、

 1回目: 89÷120.13≒ 0.74 cm^2/m^2
 2回目: 88÷120.13≒ 0.73 cm^2/m^2
 3回目: 84÷120.13≒ 0.70 cm^2/m^2

さらに、3回測定しているということは、測定データの平均を取っているかと思われるが、

 3回平均≒ 0.72 cm^2/m^2

平均値すらも0.7以下ではない。

 そもそも、我が家は2階建ての上、引違い戸が6つもあるのでそんなによい結果は出ないだろうとは思っていた。それでも、一条工務店の基準値として「0.7以下」というものがあるならば、当然商品として間取りがどうであれクリアできるものであるということなのだから、基準値はしっかりクリアしてもらわないと困る。このことについて担当営業さん経由で監督さんに確認したところ、追って連絡すると回答があり、その日の夕方に連絡があった。
 回答としては、「小数点第2位を四捨五入すると0.7になるので0.7以下となります。」とのこと。言い分が全くわからないわけではないが、はっきりいってわけがわからない。「0.7以下」という基準があるなかで、少数第2位を四捨五入して0.7以下です、とは、基準値に対する検査値としてあまりにも横暴だ。とはいえ、社内基準でそう定まっているのならば文句を言っても仕方がない。
 そこで、一条工務店の基準値に関する社内基準の制定状況や根拠について訪ねたが、上に書いたのと同じ回答をおうむ返しされ、到底納得できる状況になかった。それでは社内基準に関する書面を見せていただけるかと問うたところ、"そういうものがあるかもわからない"というとんでもない回答があった。合格しないと工程が先に進まないほど重要な検査を、基準値の理解なしに実施をしていたというのか...。「これは0.7『以下』とはいえないのでは」という見解を伝えると、監督はあっさりと「そうですね」と。見るべきは数値の先にある品質なのに、数値にしか目が行っていないことを物語る。

 2025/9/2 追記
 この丸め方は完全に常識的であるとのコメントを頂いた。コメントの見解どおりであれば、結果私が愚かだったということだが、私のような愚か者のためにすぐに理由を説明いただきたかった…

 話は脱線するが、基礎の配筋検査の時もそうだったが、この気密測定結果も下請け会社名義で写真撮影されて報告されている。このような重要な測定に監督が立ち会っていないのも驚きだ。一条工務店のブランドを左右する重要な測定に関する社内基準なのだから、当然事前に検査基準を確認して理解しているのが当たり前だと思うのだ。私も測定に関する仕事をしていたことがあるが、ちょっと考えられないくらいゆるい。
 以上の対応と、根拠が示されない以上「0.72は『0.7以下』ではないのでは」という当方の見解は取り下げるわけにもいかず、納得できない旨を伝えたところ、二つ返事で「『今回はご心配をおかけしてしまっているので』急遽明日私が立ち会って再度測定し直すことにします」との回答。理由がおかしいし、重要な測定なのだから監督が立ち会うのは当たり前のことだ。再測定するということだったので、「単純に再測定してたまたま基準値をクリアする数値が出たからOKとするのではなく、今回3回測定した結果がこれなのだから、しっかりと原因を探り対策を講じた上で再測定し、講じた対策とともに結果を報告してください」とお願いして、再測定を待つことになった。


 そして翌日、再測定を実施した旨の連絡があった。最大の情で事前にどのような対策をとったか聞く旨話しておいたので、予定どおりどのような対策をしたのか問うた。説明内容を要約すると、"電気配線等の貫通部を点検したうえで問題ないことを確認したものの、埋めるべき隙間を埋めずに測定していたことがわかったのでしっかりと処理してから再度測定した"とのこと。説明の中では、"仕上がり後には埋まる隙間だから"とか言い訳がましい言い回しもあったが、仕上げ後にもう一度気密検査をする前提での予備検査であればそれで納得するが、気密測定はこの1回しかない。これぞまさに監督が立ち会って、正しく測定されているか文字どおり「監督」すべき内容なのだ。さすがに御本人も気づいたようで「本来私が立ち会って確認すべきでした」とのこと。

 測定結果は0.5台に収まったとのことで、0.7以下という基準を明確に満足したため、了承した。
 一条工務店が掲げているキャッチフレーズは「家は、性能。」だが、顧客が何を求めて一条工務店に発注しているのか今一度よく考えてほしい一件だった。

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